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#315【NFTアートを販売したい】そもそもNFTとは?販売できるNFTマーケットはどこ?

メディアで話題の「NFTアート」というワード…。フワッっとしかイメージしか分からないので、今回は販売に至るまでのさまざまな疑問をクリアにしたい!ということで記事にまとめようと思います。

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そもそもNFTとは?

NFTとはNon-Fungible Tokenの略で、日本語では「非代替性トークン」とも呼ばれていて、ブロックチェーンの技術を用いた代替えできないデジタル資産・仮想通貨です。

【ブロックチェーン】
取引の順序をつなげて記録する「改ざんできない分散型台帳技術」

【トークン】
この場合デジタル資産や仮想通貨

はい、いきなり壁ぇぇー--。

言葉どおりに解釈すると

「代替(改ざん)できないデジタル資産」という意味ですね。

代替できない(改ざんできない)ということは、そのデータが世界で1つしかないという意味です。

例えば、お金の場合、千円札と千円札を交換(代替)しても価値は変わりません。
NFTビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)の違いは「代替可能かどうか」という点で、仮想通貨は、トークンごとに差別化はできないので基本的に同質の価値になります。

反対に、モノの場合は、「未使用」「ヴィンテージ」「希少性」や、「誰が使ったもの」など要素によって価値が変わる。これが「非代替」のイメージに近いです。

リアル世界で例えるなら上のイラストの場合、車検証などで年式・型番がわかり所有権も誰なのかも分かりますよね。

ややこしいのが、NFTはブロックチェーン上に記録されたデータそのもの(上記の場合の車検証)が「代替えできないもの」です。ブロックチェーンからリンクしている画像や動画(上記の場合の車本体)は付帯物です。

NFTマーケットで画像を販売する場合、画像はコピーできますが、画像と一緒にブロックチェーン上に刻まれたデータがセットで初めて価値が担保されます。リアル世界でも絵と鑑定書はセット販売しますが、NFTの場合は「刻まれたデータ(鑑定書)の方により価値がある」というイメージです。

NFTアートとは?

NFTの意味がわかったところで、つぎに販売したい「NFTアート」は何なの?という話です。

NFTアートは、上記したNFTの概念を持ったデジタルアートのことです。 今までのデジタルアートは、インターネット上で簡単にコピペができるので、大きな資産価値はありませんでした。しかし、このデジタルアートにNFTの技術を取り入れることで、代替できないアート作品になります。いわゆる「鑑定書のようなデータ部分」ですね。

NFTアートには、

  • 今までの購入者履歴
  • 現在の所有者

のすべてが記録され確認できます。複製や再配布ができないので、通常のアート作品と同じような1点物の希少性が発生します。 そのため、最近ではNFTアートがオンライン上で取引されるようになり、一般人の作品でも数百万円にもなる金額がつけられるようになりました。

NFTアートの特徴

NFTアートには、いくつかの特徴があります。

唯一を証明できる作品になる

上記で説明済のとおり、NFTアートにはブロックチェーンの技術により、不正な取引や改ざん、停止ができません。すべての作品に所有者や本物である情報が鑑定書のように埋め込まれているので、今までのデジタルアートと比べて資産としての価値が高い物になります。

売買による投資が可能

NFTアートは、インターネットから誰でも気軽に売り買いができます。デジタル系の作品が作れてNFTマーケットプレイスにログインできればいいので、出品も購入もしやすい市場です。小学生のNFTアーティストも登場しているので手っ取り速さが分かると思います。

アーティストの権利も同時に守られる

従来のデジタルアートは、無断で二次流通させることができましたが、NFTアートではできません。そのため、無断で複製されたり再配布ができず、アーティストの権利を守ることにもつながります。 さらに、新たに売買が行われた場合、アーティストに対して一定の報酬が還元される仕組みも今までにないメリットです。

NFTマーケットで販売できるもの

NFTマーケットで販売できるものは、デジタルデータであれば何でも出品できます。
例えば、

  • 音楽
  • 動画
  • 写真
  • 土地
  • アート
  • イラスト
  • ドメイン
  • ゲームアイテム

などなど。もちろん著作権の侵害にならないオリジナルにかぎります。

NFTマーケットプレイス

では、作品が完成したらどこで販売(購入)すればいいのか?となると「NFTマーケットプレイス」と呼ばれる売買プラットフォームです。

主にできることは、

  • NFTを製作・発行
  • 製作したNFTの販売(一次販売)
  • 販売されているNFTの購入
  • 購入したNFTの販売(二次販売)

の4つで、仮想通貨にて売買できます。
利用者はマーケットプレイスを通じて自由にNFTを取引できる場所です。

アーティストは、NFTアートを製作して販売することで売上、購入者は、NFTアートを転売することで利益を生み出したりすることができます。

NFTマーケットプレイスのプラットフォーム

ではいくつかのNFTマーケットプレイスの内容をチェックしてみましょう。
まずは国内の「NFTマーケットプレイス」から。

国内 CoincheckNFT
(β版)
AdambyGMO
(β版)
Nanakusa
取扱コンテンツ ゲームアセット
トレーディングカード
デジタルアート デジタルアート
デジタルミュージック
フォトグラフ
決済に利用可能
な暗号資産
イーサリアム
ビットコイン
リスク
リップル
ネム
ライトコイン
ビットコインキャッシュ
モナコイン
ステラルーメン
クアンタム
ベーシックアテンショントークン
IOST
エンジンコイン
イーサリアム イーサリアム
Polygon
手数料 販売手数料:10%
出庫手数料:0.01〜0.16ETH
販売手数料:5%
クレカ決済手数料:3%
振込手数料:300円(日本円取引)
未公開
日本円の対応 不可
(クレジットカード
・銀行振込)

(クレジットカード)
対応ウォレット MateMask MateMask MateMask
対応ネットワーク イーサリアム イーサリアム イーサリアム

 

CoincheckNFT(β版)

画像引用元:CoincheckNFT公式HP

CoincheckNFT(β版)は、名前だけでも聞いたことある人が多いであろう日本国内で仮想通貨取引所を手掛けるCoincheck社が2021年3月にサービスを開始したNFTマーケットプレイスです。【公式HP】

  • 金融庁登録済みの暗号資産交換業者
  • 取り扱い通貨数が日本国内No.1
  • 運営元が有名
  • 出品・購入にかかるネットワーク手数料(Gas代)が無料
  • すでにコインチェックの口座を持っている場合、NFTの出品・購入・保管がワンストップで可能

CoincheckNFT(β版)は、仮想通貨取引所にアカウント(口座開設)を行い、指定した仮想通貨などで購入やETH以外の仮想通貨で取引もできます。2021年10月時点ではまだβ版のみで、取り扱っているコンテンツは「CryptoSpells」「The Sandbox」「Sorare」「NFTトレカ」の4つです。通常NFTマーケットプレイスでの取引には、ネットワーク手数料が必要ですが、CoincheckNFT(β版)では無料で、NFTの売買には13種類の暗号資産が利用できます。CoincheckNFT(β版)は、取り扱い通貨が国内最大級で、取引ツールも利用しやすいNFTマーケットプレイスです。

AdambyGMO(β版)

画像引用元:AdambyGMO公式HP

AdambyGMO(β版)は、GMOインターネットグループ傘下のGMOアダム株式会社が2021年8月にサービスを開始したNFTマーケットプレイスです。安全性の高いデジタルコンテンツの決済や流通が成り立っています。【公式HP】

  • アート・漫画・イラストなどのNFTコンテンツを取り扱い
  • 日本円(クレジットカード・銀行振込)での決済OK
  • 購入したNFTの二次販売OK
  • 二次流通ではクリエイターにロイヤリティが還元される
  • NFTコンテンツの保有者だけが視聴できる保有者限定コンテンツがある

2021年時点ではまだβ版のみで、一部のサービスでは一般のアーティストは出品できないものもあります。クレジットカード決済や銀行振込で日本円でNFTを購入できるので、仮想通貨に詳しくない人でも気軽に利用することができるNFTマーケットプレイスです。

nanakusa

画像引用元:nanakusa公式HP

nanakusaとは、株式会社スマートアプリが運営する日本初の登録制NFTマーケットプレイスです。Nanakusaでは、スマートアプリに認められたクリエイター「公認クリプトアーティスト」しかNFT販売できないのが特徴です。【公式HP】

アート・フォト・音楽・映像・Vtuberなど、さまざまなジャンルの作品が売買できます。

  • さまざまなジャンルの創作物を売買できる
  • スマートアプリに認められたクリエイターのみ販売できる
  • NFTを発行するブロックチェーンが選べる
  • NFTを所持している人同士の売買でも、製作者や事業者に永続的にロイヤリティが入る

Nanakusaでは、クレジットカード決済で日本円でのNFT売買ができ、日本企業が運営しているので公式ページが日本語表記で見やすいNFTマーケットプレイスです。

次は海外のNFTマーケットプレイスです。

海外 OpenSea Rarible SuperRare
取扱コンテンツ デジタルアート
ゲームアセット
トレーディングカード
デジタルミュージック
プロックチェーンドメイン
ユーティリティトークン
デジタルアート
ゲームアセット
デジタルミュージック
フォトグラフ
デジタルアート
決済に利用可能
な暗号資産
イーサリアム
MATIC(Polygon)
Klaytn
イーサリアム
WETH
イーサリアム
手数料 販売手数料:2.5% 販売手数料:2.5% 販売手数料:3.0%
ギャラリー手数料:15%
日本円の対応 不可 不可 不可
対応ウォレット MateMask
Torus
Portis など
MateMask
Torus
Portis など
MateMask
Fortmatic
WalletConnect
対応ネットワーク イーサリアム
Polygon
Klaytn
テゾス
イーサリアム イーサリアム

 

OpenSea

画像引用元:OpenSea公式HP

OpenSeaはニューヨークに拠点にスタートアップから2017年12月にサービスを開始している最大手のNFTマーケットプレイスです。
ユーザーは100万人超、2021年8月の流通総額は約3,650億円とNFTマーケットプレイスの中で圧倒的な規模の会社です出品も簡単なのでコンテンツも豊富。総出品数400万点を超えで、日本人クリエイターも多く出品しています。【公式HP】

  • NFTの総合商社
  • 世界中のアーティストから作品を売買できる
  • 安いNFTから超レアなNFTまで
  • 多種ブロックチェーンに対応でネットワーク手数料を抑えられる
  • ロイヤリティが製作者に支払われる仕組み

OpenSeaのネットワーク手数料はイーサリアムブロックチェーンの需要で決まるので日々変動するという特徴があるので注意してください。目安としては、「出品時4,393円・購入時1,976円」が相場です。

Rarible

画像引用元:Rarible公式HP

Raribleとは、アメリカのデラウェア州の会社で2020年からサービスを開始したNFTマーケットプレイスです。
誰でも簡単にNFTを発行できるのが魅力で、ウォレットを接続してフォームを埋めていくだけでシングル(1/1NFT)orマルチ(1/nNFT)と呼ばれるNFTを発行できます。
Raribleでは市場流動性マイニング制度を導入していて、NFTを売買すると独自通貨である「RARI」を獲得でき、コミュニティ投票の参加権が獲得できるなど運営にも関わることができます。【公式HP】

  • RARIという独自の通貨(ガバナンストークン)を発行
  • ゲームからアートまで売買OK
  • 独自通貨のためコミュニティ投票などに参加する権利が得られる

Raribleは、NFTを製作している裏側コード・スマートコントラクトが複雑で、ネットワーク手数料(Gas代)が比較的お高めです。日本語表記もOKですが若干翻訳がいまいちな部分もあり、英語版のほうが分かりやすい場合もあります。

SuperRare

画像引用元:SuperRare公式HP

SuperRareは、アメリカのSuperRare社が2018年からサービスを開始しているNFTマーケットプレイスです。
SuperRareでNFT作品を出品するには、事前審査が必須のため優れたアート作品が多いです。審査に通れば誰でも作品を出品でき、独自通貨で売買できる仕組みです。【公式HP】

  • デジタルアートに特化
  • 世界的に有名なアーティストも出品している
  • 投資価値の高い作品が多い
  • 購入した作品は二次販売できる

SuperRareは、デジタルアートのみの取り扱いです。決済に利用可能な暗号資産はイーサリアムのみです。

NFTマーケットプレイスを選ぶ際のポイントは、

  • 手数料
  • 対応しているコンテンツ
  • 欲しいNFT
  • 信頼性

が重要になってきます。

NFTはいくらから購入可能?

NFTの販売価格は、基本的に出品者が自由に決めることができます。ブロックチェーンゲームの一部のアイテムは0.0001ETH(約31円)という金額で購入できたりします。
なので「最低金額」みたいなものは基本的にはありません。

NFTのメリット・デメリット

NFTのメリットは、気軽に売買でき破損・紛失することがありません。デジタルのいいところですね。しかし同時にデジタルだからこそ画面を通してじゃないと見たり、聞いたり、使ったり、ができません。

まとめ

なんとなくでもNFTの仕組みが分かれば出品するだけなので割と気軽に参加できるのが分かりました。なので、重要なのは、どこのNFTマーケットで出品するか?となります。
まずは、何を売るのかを決めて、そこから手数料が安いところや対応ネットワークなど順番に決める必要があります。上記した以外にもNFTマーケットはたくさん存在するので、選択肢は個々によって決めないといけません。
さらに海外マーケットなら国内マーケットよりたくさんの分母がいるので購入される幅は広がりますが同時にライバルも多いという話なので、自分に合ったマーケットで勝負が決まるということになりますね。

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