コンビニでの「長蛇の列」かなりのストレスになります。並ばず買い物ができたら理想的ですよね。そんな中、ローソンでは他のコンビニでは見られない異例の「スマホレジ」を各店舗に導入しました。ローソンスマホレジなら並ばないで買い物ができます。
専用アプリの初期設定を済ませれば、バーコード読み込み&スマホ決済で完了します!一度覚えれば行列に並ぶ必要がなく、かなりの時間短縮が実現します。
しかしスマホレジには、メリットもあればデメリットもあります。今回は新時代の会計ができる「ローソンスマホレジ」について徹底解説をしていきます。
「ローソンスマホレジ」とは?
「ローソンスマホレジ」とは、レジに並ばず自分で会計ができる画期的なサービスです。
「買いたい物を買いたいときに!
レジ待ち0秒!
あなたのスマホがレジになる」
とキャッチフレーズのように、事前にローソンアプリをダウンロード&初期設定は必要ですが、簡単に言えば、自分のスマホで商品のバーコードを読み取り、退店時にQRコードをスキャンするだけで会計が終了します。「レジに並びたくない」という人にはメリットの大きな決済システムです。
「ローソン スマホレジ」は、元々「ローソンスマホペイ」という名称で誕生しましたが、2019年3月1日に「ローソン スマホレジ」に名称変更しました。
「ローソン スマホレジ」を利用するには、「スマホ」と「ローソン公式アプリ」「ローソンID」「対応しているキャッシュレス決済」が必要です。
どんどん便利に使えるように進化するスマホレジですが、一部ポイント付与対象外、値引きやクーポン類が使えない面もあります。
店内のどこにいても自分の会計ができる「スマホレジ」は、レジの混雑緩和や深夜帯のローソンスタッフの作業を減らす効果もあります。今までの買い物とは異なり、スタッフと対面することが減るのでコロナで一変した生活様式にも最適な会計システムとなりました。ローソンの深夜無人店舗「スマート店舗」でも、スマホレジの導入が始まっています。
ローソンスマホレジは、東京の一部店舗でしか使えませんでしたが、現在は全国で導入が進みつつあります。
「ローソンスマホレジ」が使える店舗
まだまだ全国展開といえるほどの店舗数はありませんが、比較的人口が多い都道府県の主要都市にて展開中です。メインはやはり東京ですが、徐々に地方にも導入されている様子です。もし近くのローソンで使えたら新感覚のお会計をトライしてみましょう。今までのレジ会計のイメージから一新できます。
※一部店舗でのみ展開中【詳しくはココから】
スマート店舗でも「ローソンスマホレジ」が利用できる
ローソンの無人店舗である「スマート店舗」という店舗があります。スマート店舗では、深夜0~早朝5時の間はレジに人が存在せず、自分で決済をするシステムです。
スマート店舗は入店方法も特殊でし、セルフレジかスマホレジで決済する仕組みになっています。
「スマート店舗」の入店方法は3種類ある
スマート店舗は下記のいずれかの方法で入店しないと自動ドアが開きません。
- 店舗の機器で顔写真撮影
- 入店用QRコードのスキャン
- 入店カードのスキャン
入店するためには「店舗の機器か顔写真を撮影」「入店用QRコードをスキャン」「入店カードをスキャン」しないと自動ドアが開きません。スマート店舗でも中にお客さんがたくさんいると、セルフレジが混雑します。セルフレジに慣れていないと有人レジよりも時間がかかる場合があり、結局待たされてしまう可能性があります。そのため、スマート店舗だからこそ、待たずに決済ができる「ローソンスマホレジ」の利用がおすすめとなります。
「ローソンスマホレジ」の使い方
「ローソンスマホレジ」は使い方を覚えるまでは少し面倒かもしれませんが、1度経験すればスムーズな買い物ができます。ローソンスマホレジの基本的な使い道は以下の通りです。
①アプリをスマホにインストール
ローソンスマホレジを使うには「ローソンアプリ」が必要です。すでに「ローソンアプリ」を持っていれば、新しいアプリをダウンロードする必要はありまん。「ローソンアプリ」でローソンIDを登録するだけで、ローソンスマホレジを利用することができます。
②チェックイン
ローソンスマホレジを利用するには「チェックイン」という作業をする必要があります。チェックインとは、ローソンスマホレジ対応の店舗で、スマホレジの利用開始する指示するような感じです。Bluetoothをオンにしておけば、自動で近くのローソンスマホレジ対応の店舗を検索します。店舗まで10m以内に入ると、自動検知してくれるので入店前でもチェックインが可能です。Bluetoothで感知できない場合は、店頭にあるローソンスマホレジ用QRコードをスキャンするとチェックインが完了します。
③商品バーコードをスマホでスキャン
チェックインが完了したら、商品を選びバーコードをアプリで読み取ります。購入商品の全てのバーコードを読み取ると、アプリ上に商品名や価格が表示されます。間違いなければ「この商品を購入する」をタップして金額が確定します。チェックイン後は、商品を選び、バーコードをアプリで読み取るだけです。
④支払方法を選択
次に支払方法を選択しましょう。ローソンスマホレジは以下の4つの支払方法に対応しています。
Apple Pay
Apple Payへ事前に「クレジットカード情報」が登録されていれば利用可能。スマホで簡単に決済でき、決済金額に対してクレジットカード会社のポイントがもらえます。
楽天ペイ
楽天ペイのダウンロード&初期登録済なら利用可能。200円ごとに1ポイント貯まり、登録したクレジットカード会社のポイントがもらえます。楽天カードの連携ならキャンペーンによるポイントアップでお得になることもあります。
LINE Pay
LINEアプリを使っている人なら簡単な登録だけで利用可能。LINE Payは、Visa LINE Payクレジットカードでしかポイントはもらえなくなりました。ポイント還元率もポイントクラブのランクによって変動します。ポイントはつきませんが銀行口座からチャージか、LINE Payカードでローソン店頭で現金チャージできす。
クレジットカード
ローソンアプリに事前登録することで利用可能。1度だけ登録すれば利用期限等の情報入力も必要ありません。クレジットカードを出す手間もありません。決済後はクレジットカード会社のポイントがもらえます。支払方法を選択するとすぐに決済が完了します。それぞれの決済方法のポイント還元があるもののほうがお得に利用できます。ポイント還元率が上がるキャンペーンの時期ならさらに上乗せポイントがもらえるかもしれません。クレジットカードで利用したい場合は、「ローソンアプリ」にクレジットカードの登録が必要になります。
⑤退店時にスマホをスキャン
ローソンスマホレジ対応店舗には、ローソンスマホレジ専用スキャナーが存在します。支払が完了したら、スマホレジ専用スキャナーにスマホをかざして、買い物手続きが終了します。ローソンスマホレジ専用スキャナーにはレジ袋も置いてあります。ローソンスマホレジは、
- 商品のバーコードを自分スマホでスキャン
- 支払方法を選択
- 退店時にスキャン
だけで買い物が終わります。
ローソン スマホレジの対象店舗は現状1,000店舗ほどで、はじめは操作に戸惑うかもしれませんが、慣れると入店から退店まで1~2分で利用できるようになります。スーパーのセルフレジ導入時もはじめは操作に時間がかかり、通常レジの方が早い!なんてこともありましたが、慣れるとスピーディーに支払いができるようになりました。同じようにスマホレジも慣れればレジの混雑は減るでしょう。
「ローソンスマホレジ」を使う前の準備
ローソンのスマホレジを使う前に、まずは初期設定や支払い方法の登録の準備が必要です。
準備するのは「ローソンアプリ&ID取得」「ポイント登録」「支払い方法の登録」の3つです。早ければ数分で完了します。
ローソン アプリ |
ローソンアプリがない場合は、ダウンロードして 初期設定をしてローソンIDを取得しておきます。 |
ポイント カード |
ローソンアプリに「dポイント」か「Pontaポイ ント」のどちらを貯めるか設定しておきます。 |
支払方法 | スマホレジの支払方法を登録しておきます。 「Apple Pay」「楽天ペイ」「LINE Pay」 「クレジットカード」の4択です。 |
ローソンアプリを既にダウンロード済の場合は、ローソンIDでログインし「ポイントカード登録」「支払い方法の登録」だけ済ませればOKです。これらの登録を済ませておけば準備完了です。
ローソンアプリの登録方法
上記のように、ローソンスマホレジを利用するにはローソンアプリでIDを取得しなければなりません。登録する流れを確認しておきましょう。
ローソンアプリは、「クーポンやお試し引換券の予約・発券」「たまるよスタンプの管理」「ローソン スマホレジの利用」ができるローソン公式アプリです。
AndroidでもiOSでも【ローソンアプリ公式サイト】からダウンロードできます。
androidのスマホは
ココから【Google Play】
iPhoneのスマホは
ココから【App Store】
基本的には画面に沿って登録をしていくだけですので手続きはそれほど難しくはありません。
ローソンアプリのお得な8つの機能
①クーポン・お試し引換券の予約・発券
②たまるよスタンプの確認・管理
③ポイント残高表示
④プレゼントゲーム
⑤キャンペーンなどの配信「ピックアップメニュー」の利用
⑥Ponta/dポイントカードのモバイルポイント登録
⑦「ローソンスマホレジ」の利用
⑧プレゼントがもらえるスタンプラリーの参加
「ローソンスマホレジ」の決済方法の上限
ローソン スマホレジで使える支払い方法は4種類あり、1つだけ登録しておけばすぐに利用できます。そして各決済方法ごとに、使える上限は違うので注意してください。
ローソンを頻繁に利用する人は、 Apple Payがおすすめです。
※表は横にスライドできます。
アプリ名 | 利用条件 | 利用限度額 |
Apple Pay | Walletアプリにクレジット カードを事前登録 |
クレジットカード の限度額 |
楽天Pay | 楽天Payアプリで 楽天会員登録 |
4,000円 (回/日) |
LINE Pay | LINEアプリで 会員登録 |
30,000円 /回 |
クレジット カード |
ローソンアプリで クレジットカード登録 |
10,000円 /回 |
コンビニで数万円になることはあまりと思いますが、楽天ペイの場合は1回4,000円まで、1日の上限も4,000円までなので、ローソンスマホレジでは足りない場合があるかもしれません。ちなみにローソンスマホレジで「現金払い」「商品券払い」などはできません。あくまでも上記4つだけです。
「ローソンスマホレジ」のメリット
ローソンスマホレジには決済の速さとポイントカードが必要ないというメリットがあります。ローソンスマホレジのメリットについて詳しく解説していきましょう。
「ローソンスマホレジ」はカード不要でカード提示ポイントが貯まる
ローソンでポンタカードやdカードを提示してポイントを貯めている人も多いかと思います。ローソンIDにポンタカードかdカードを登録すると、ローソンスマホレジの買い物の際にもポイントを貯めることができます。ローソンスマホレジならわざわざカードを提示する必要がありません。対象商品を購入したときに「たまるよスタンプ」が貯まるようになりました。ポイント関連にも少しずつ対応し始めているので今後はお得に利用できるでしょう。
「ローソンスマホレジ」は決済が早い
ローソンスマホレジは「レジに並ぶ」「お金を払う」「店員にスキャンしてもらう」が必要もありません。商品のバーコードを自分のスマホでスキャン、決済方法を選択、退店スキャンだけです。レジが混んでいても並ぶ必要がありません。特に、お昼休みの限られた時間でも、ローソンスマホレジの3つのステップで無駄な時間から解放されます。
「ローソンスマホレジ」のデメリット
かなり便利な「ローソンスマホレジ」にもデメリットはあります。デメリットもよく理解した上で利用しましょう。
「ローソンスマホレジ」はお買い上げポイントに非対応
ローソンで「ローソンPontaプラスカード」で買い物をすると、買い物金額に応じて付与される「お買い上げポイント」というポイントが付与されます。「ローソンPontaプラスカード」で月4万円以上決済をすると、還元率2.5%~4%の「お買い上げポイント」が貯まります。しかし、ローソンスマホレジで買い物の場合は「カード提示ポイント」だけです。ポイント重視の人は、「Pontaプラスカード」で買い物をした方がお得です。ローソンのヘビーユーザーで、Pontaポイントをがっつり貯めたい人には、スマホレジを使うメリットはありません。
「ローソンスマホレジ」はポイントキャンペーンや割引非対応
ローソンでは、ボーナスポイントや割引セールのキャンペーンがありますが、ローソンスマホレジはキャンペーンには対応していません。レジで割引になる商品があって、スマホレジで購入してしまうと割引がないので損になることがあります。さらに、キャンペーンや特典による「ボーナスポイント」も付与されません。したがって、「ローソンスマホレジ」で貯まるポイントは①dポイントやPontaの提示ポイント、②スマホ決済やクレジットカード会社のポイントだけです。
「ローソンスマホレジ」はスマホレジで買えない商品
スマホレジで購入できるのはバーコードのある商品や、店員が確認する必要のない商品だけです。そのため以下のような商品はスマホレジで購入することはできません。
- 酒類
- タバコ
- 切手・印紙
- 新聞チケット
- カウンターフード
例えば、お酒やたばこを買う人にはスマホレジのメリットはありません。他にも、からあげクンやLポテ、Lチキやなどのカウンターフードもスマホレジで対応していません。
また、ネット通販の支払いや水道光熱費の支払い等も非対応です。対象外商品の支払いしたい場合は有人レジしかありません。
※スマホレジでカウンターフーズを販売する店舗も一部あり。
「ローソンスマホレジ」は使えるお店が少ない
ローソンスマホレジは、対応している店舗が少ないというデメリットがあります。約1年で北海道から九州まで対応店舗を増やしましたが、東京で約40店舗、他の道府県では1つの道府県に1店舗あるかないかくらいです。「スマホレジを利用したい」と思っても、住んでいる場所によっては利用できませんが、今後対応店舗は増えていくことが予想されます。が、しばらくはスマホレジを利用することができる人は限定的と言えるでしょう。
「ローソンスマホレジ」ではレシートがない
ローソン スマホレジで決済した場合、レシートの発行はありません。購入履歴はアプリから確認することになります。
購入履歴のレジ担当者欄には現状では「無人決済」と表示され、スマホレジを利用したことがわかります。
「スマホレジ」でマチカフェコーヒーの購入は注意が必要
ローソンのスマホレジで「マチカフェ(コーヒー/カフェラテ等)」を購入する際、いつものレジ決済と手順が違います。初めにマチカフェの代金をスマホレジで支払い、コーヒーを入れるまでは同じです。しかし、退店時は他のスマホレジの決済同様「退店コード」をかざさなければいけません。スマホレジで購入できるのは「ローソンスマホレジ限定」のマチカフェだけなので、レジやセルフレジで決済しないよう気を付けましょう。
ローソン店内でアプリが使えない理由
ローソンの店内に入ってもアプリが起動しない時、下記の問題が起きているかもしれません。
せっかくローソンアプリを事前に準備しても、問題があるとスマホレジが使えません。スマホレジをスムーズに利用するためにも、入店前にバージョン情報やアプリのログイン等を確認しましょう。
「スマホレジ」の公式の注意事項
※ローソンID会員限定機能となります。
※ローソンスマホレジ独自のポイント付与キャンペーンを実施している場合があります。付与ポイント数についてはキャンペーンにより異なります。
※ローソンスマホレジ独自のポイント付与およびレシートキャンペーン(たまるよスタンプ)の参加には、ローソンIDにポイントカードを連携していただく必要があります。
※スマホレジで対象商品を購入した時にローソンIDに連携されていたポイントカードにスタンプが付与されます。
※ローソンスマホレジでは以下の特典が付与・利用できません。
・買上ポイント、ボーナスポイントキャンペーン各種
・値引きセール各種、クーポン各種
・キャッシュバックキャンペーン各種
※レシートキャンペーン(たまるよスタンプ)について
・ローソンIDに連携しているポイントカードにスタンプが付与されます。
・対象のスタンプは「たまるよスタンプ」のみとなります。
・前週分(火曜~月曜)のスタンプが翌水曜日までにまとめて付与されます。
・年末年始・祝日など、付与が後日となる場合がございます。
・スタンプ付与されるお時間に関してはお答えできません。
まとめ
ローソンスマホレジは、レジに並ばずスピーディーな買い物ができる画期的な決済方法です。便利ですが、ポイントを貯めたい人には不向きです。
レジに並ばなくてもいい時間を重視するか、ポイントを重視するか?の2択になります。時間を優先したい人は、対応店舗はまだまだ少ないですが、今後の対応店舗拡大に期待しましょう。
とはいえ、近未来を感じさせる新しい会計システムではあります。現金もレジもいらないという次世代のシステムが広がれば、後々差別化するためにポイント還元は絡んできそうなので、そちらにも期待したいところです。