
デビュー当時還元率2%というメリットでスタートしたものの、現在は最高1%…のKyash(キャッシュ)。そして、2020年4月よりカードリニューアルと共にさらなる悲報が…。
プリペイド型クレジットカードKyash(キャッシュ)ですが、2020年4月に『Kyash Card』という新サービスを開始しました。
コンセプトは、毎日を新しくする「自由」と「デザイン」の宿るカード、デザインはカード番号が記載なしのシンプル&スタイリッシュ。カラーバリエーションはネイビー、シルバー、ピンクの3種類。なお、1人につき1枚までの発行となるため「3色全部揃える」はできません。オシャレにリブランディングした様子。…
…そんなふわふわした上っ面の話はどうでもよくて、中身!中身!
現行のリアルカードは「Kyash Card Lite」に名称が変更され、2020年4月1日から還元率が0.5%に半減。 (゚∀゚ノ)ノ こないだ半減したばっかよね?
従来どおりプリペイド式で、発行・更新時には300円の手数料が必要になります。 (゚∀゚ノ)ノ クレジットカードでもないのに更新料???
新Kyash(キャッシュ)カードは発行手数料900円になります。 ∑(;゚Д゚ノ| ぶえええええぇぇぇえええ!!!
とりあえず、ふわっと改悪なフレーズをかましましたが、その分メリットあるでしょ!?ってな話で、今回は、この改定される新生Kyash(キャッシュ)の内容を詳しくみていきましょう。
Kyash(キャッシュ)とは?
Kyash(キャッシュ)とは、本人確認不要で発行できるVisaブランドのプリペイドカードです。全国のVisaのクレジットカード加盟店で利用できます。
プリペイドカードなので、残高をチャージしないと使えません。コンビニのレジで現金でチャージ・クレジットカードやデビットカードからチャージして使用します。
元々は、㈱Kyash(キャッシュ)が2017年に始めたウォレットアプリで「スマホでVisaカードを発行できる」ということで話題になりました。Kyash(キャッシュ)が発行したバーチャルカードやリアルカードを使って支払いをします。バーチャルカードはiPhoneやAndroidのスマホでも利用でき、実物のカードは存在しません。リアルカードは、実在するプラスチック製のプリペイドカードです。
チャージした分しか利用できないので使い過ぎの心配がありません。他の機能としては、同じKyash(キャッシュ)のユーザ同士で手数料無料で送金も可能です。通常の銀行振込では振込手数料が発生しますがKyash(キャッシュ)なら手数料無料です。
リアルカードはVISAのカードなので、ほとんどのVISAクレジットカード加盟店でKyash(キャッシュ)を使うことができます。
こう見ると、「クレジットカードのほうが便利じゃない?」「わざわざ手間なチャージをするKyash(キャッシュ)を使う意味は?」となりますね。
今回はリニューアルした「新Kyash Card」と旧Kyashをリライトして最新情報にまとめてみました。新Kyash(キャッシュ)の魅力を見てみましょう。
なぜKyash(キャッシュ)を使うのか?ポイント2重取りできるから!
Kyash(キャッシュ)を間に挟んでわざわざチャージする手間をかけてまで使う理由は、たった1つ!「ポイントの2重取りができるから!」です!
クレジットカードからチャージ(クレジットカードポイント)+Kyash(キャッシュ)の利用ポイント=で2重取りの完成です。
ただ、バーチャルカードかリアルカードはで還元率の違いがあり、クレジットカード側の還元率も違うので、細かくみると「クレジットカードそのままのほうが楽で還元率一緒じゃん!」という場合もあるので計算してみましょう。
チャージするクレジットカードの還元率が0.5%でKyash Card Liteで決済した場合、合計獲得ポイントは1%なので、これなら還元率が1%のクレジットカードを使ったほうが楽ですね。
Kyash(キャッシュ)のユーザーは下の段の2%は欲しくて利用している人がほとんどだと思うので、強制的に900円をだしてKyash Cardを発行するしかメリットがない現状です。
以前のKyash(キャッシュ)利用ポイントは2%の還元率で火が付いた感じでしたが、現状こうなってからどうなんでしょうか。ただクレジットカードの還元率が2%というのもあまりないのでポイントUPするにはKyash(キャッシュ)に頼り気味になってしまいますね…。
Kyash(キャッシュ)をスマホに登録する場合の注意点
以下の場合はKyashのサービスを利用できない可能性があります。
● iOS 11.0以前、Android 5.0以前のOSを利用中
● 070、080、090で始まる電話番号以外のスマホ
登録の際にはSMS認証が必須のため電話番号が必要です。データ通信専用の格安SIMを利用中の場合は事前に確認が必要です。また2019年6月17日以降、Kyashにクレジットカード・デビットカードを登録する際に、3Dセキュアによる本人認証ができるようになりました。バーチャルカードは、3Dセキュアでの本人認証の有無によってKyashの利用上限金額が異なり、本人認証済みのユーザーは上限金額が引き上げられます。なお、2019年6月16日以前からKyashを利用しているユーザーの利用上限金額は変更ありません(本人認証済みと同等)。

Kyashカードライト(旧リアルカード)と新Kyash(キャッシュ)カードの比較
冒頭で、Kyash Card (新リアルカード)の改悪されたデメリットポイントを挙げてみましたが、Kyash Card(新リアルカード)とKyash Card Lite(旧リアルカード)の違いを一覧で比較してみましょう。
※スマホの方は横に倒すと全画面表示されます。
旧名称 | バーチャルカード | リアルカード | - |
新名称 | Kyash Card Virtual | Kyash Card Lite | Kyash Card |
発行手数料 | 無料 | 300円 | 900円 |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
還元率 | 0.5% | 0.5% | 1% |
決済上限/回 | 3万円 ※本人認証なし : 5千円 |
5万円 | 30万円 |
決済上限/月 | 12万円 ※本人認証なし : 2万円 |
12万円 | 100万円 |
累計利用上限 /枚 |
- | 100万円 | 上限なし |
月あたりの 還元対象決済上限 |
12万円 | 12万円 | 12万円 |
カード番号の刻印 | - | 〇 | - |
ICチップ暗証番号 | - | - | 〇 |
Visaタッチ決済 | - | - | 〇 |
Google Pay Apple Pay (QUICPay決済) |
〇 | 〇 | 〇 |
本人確認書類 | 不要 | 不要 | 必要 |
国内利用 | ネット決済のみ | 〇 | 〇 |
海外利用 | ネット決済のみ | ネット決済のみ | 〇 |
【移行時にカード情報が全変更】
Kyash Card Lite(現行カード)から新Kyash Card(新カード)に移行するとき、カード番号・有効期限・セキュリティコードの3つが変更されます。これは、クレジットカード系の必須事項なのでしょうがないですね。
こうやって比較してみると、新Kyash Card もメリットがみえます。詳しくみていきましょう!
- Kyashカードライト(旧リアルカード)と新Kyash(キャッシュ)カードの発行手数料の違い
- Kyashカードライト(旧リアルカード)と新Kyash(キャッシュ)カードのポイント還元率の違い
- Kyashカードライト(旧リアルカード)と新Kyash(キャッシュ)カードの決済上限額の違い
- Kyashカードライト(旧リアルカード)と新Kyash(キャッシュ)カードの決算手段の増加の違い
- 2020年9月から銀行からの入出金もできるようになった
- Kyash(キャッシュ)をQUICPay(クイックペイ)利用してもポイント付与の対象
- 新Kyash(キャッシュ)カードは海外利用も可能に
- スマホ決済 × Kyash(キャッシュ)の「3重取り」もできるようになった
- 新Kyash(キャッシュ)カードはセキュリティも強化
- まだまだ続くよ改悪よ【他社の改悪一覧】
Kyashカードライト(旧リアルカード)と新Kyash(キャッシュ)カードの発行手数料の違い
※スマホの方は横に倒すと全画面表示されます。
ただ、やっぱりネックになるのは、リアルカードの発行手数料の有料化ですね。
Kyash CardLite(旧リアルカード)が有料化で300円負担(;_;)、Kyash Card(新リアルカード)で900円負担は大きいデメリットです!
還元率もこれまで通り1%の還元を受けるためには、発行手数料900円を払い、新リアルカードのKyash Cardを作らないといけません。
新しい Kyash Cardは海外利用が可能になっていたり、1回の決済上限が増額するなど、旧リアルカードよりも利便性が増えます。
累計利用上限も撤廃され、100万円を超えても、今までのように新たなカードの発行はしなくてよくなります。なので、高額利用ユーザーにとっては、有料化した現行のリアルカードを100万円超えるごとに300円を払うよりは、5年後の有効期限まで1枚のカードを使い続けることができ、お得はお得です。
しかし、ちまちまポイ活する庶民の私にとっては、900ポイント稼ぐのに9万円利用しないと取り返せない…(+_+)
でも、2%活動するには、強制的に900円出せ!といわれているような印象ですね。
ちなみに、バーチャルカードは「Kyash Card Virtual」と改名し、内容はそのままです。
Kyashカードライト(旧リアルカード)と新Kyash(キャッシュ)カードのポイント還元率の違い

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Kyash Card Lite(旧リアルカード)の還元率は、2020年5月から0.5%と半減しました。
ポイント還元率を継続したいのであれば、新カードを作るしか方法はありません。これはもう、Kyash Card(新リアルカード)に強制的に移行させる手段だとしか言いようがないですね。

Kyashカードライト(旧リアルカード)と新Kyash(キャッシュ)カードの決済上限額の違い

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新Kyash(キャッシュ)カードの利用上限は100万円までup!
Kyash Card(新リアルカード)とKyash Card Lite(旧リアルカード)の大きな差は利用上限です。今までは1回につき5万円、月あたり12万円がKyash Card Lite(旧リアルカード)の限界でしたが、Kyash Card(新リアルカード)は1回につき30万円、月あたり100万円まで利用できます。
変更なし?通常の「Kyash(キャッシュ)ポイント」は月12万円分まで
「Kyashのポイント」還元の月上限は12万円分まで(1,200ポイント)というのは変更ありません。ということは、利用上限upした残りの88万円分には「Kyashポイント」はもらえない事になります。なので、12万円を超える決済にはKyash Cardは意味をなさないです。まぁそのまま残り分を全額クレジットカードで支払いしても、クレカポイントしかもらえないので同じですが…。12万円分は2重取りできるよ!(変更なし)ということです。ここも連動してほしいですよね。意味ある???
Kyashカードライト(旧リアルカード)と新Kyash(キャッシュ)カードの決算手段の増加の違い

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Kyash Card(新リアルカード)では、新たにICチップとVisaタッチ機能が追加され、幅広い決算手段に対応できます。暗証番号機能により、ようやく暗証番号しか対応できなかったお店で使えるようになったり、サインの手間から開放されます。海外ではカードを手渡すとスキミングのリスクがありましたが、目の前で決済するタッチ機能ならスキミングのリスクが軽減して利用しやすくなりました。カード番号の未刻印も不正利用対策としては有効です。
2020年9月から銀行からの入出金もできるようになった
2020年9月7日から銀行からのチャージ・出金もできるようになりました!
詳しい内容はこちらの記事にまとめてあります↓↓↓

新Kyash(キャッシュ)カードはIC対応が追加された
新Kyash(キャッシュ)カードの機能的な違いの1つはIC対応です。IC対応により、暗証番号による本人確認が可能になります。従来は、本人確認にサイン必須で時間がかかっていましたが、暗証番号のため、ようやく一般的なクレジットカードと同じレベルになりました。また、Kyash Card Lite(旧リアルカード)は、磁気ストライプ(黒い帯)でのカード情報を読取る方式ですが、簡単に偽造できてしまうためセキュリティ的にあまり良くありません。スキミング対策のセキュリティ向上です。
一方、ICカードの場合、情報が暗号化されていて、解析するには費用と技術・設備が必要で偽造がされにくく、セキュリティも高いので安心して利用できます。
今後は鉄道の券売機などでも使えるようになるかもしれません。
新Kyashカードはタッチ決済にも対応

画像参照元:Kyash公式HP
さらに、Visaのタッチ決済にも対応しているため、専用端末が置いてあるVisa加盟店でなら、タッチするだけで支払いが完了します。こちらは暗証番号なしの利用ができ、カード単体で素早い決済が実現できます。QUICPay(クイックペイ)には劣ります。
また、海外ではVISAタッチ(EMVコンタクトレス)は広く普及しているため、慣れていない海外での買い物でもスムーズに支払いができ、海外でも便利になりそうです。
クレジットカードがVISAタッチに対応していなくても、Kyash(キャッシュ)に登録することで、VISAタッチが利用できるメリットもあります。
Kyash(キャッシュ)をQUICPay(クイックペイ)利用してもポイント付与の対象
Kyash(キャッシュ)はQUICPay(クイックペイ)も対応しています。一時、QUICPay(クイックペイ)の利用ではポイント対象外となっていましたが、現在はポイント対象になっています。
新Kyash(キャッシュ)カードは海外利用も可能に
Kyash Card Lite(旧リアルカード)は、国内のVisa加盟店であれば、海外のネット決済はできましたが、海外の店頭払いができませんでした。
Kyash Card(新リアルカード)は、国内はもちろん海外の実店舗にも対応可能となりました。これで、スキミングのリスクなく旅行や出張でも役立ちそうです。
スマホ決済 × Kyash(キャッシュ)の「3重取り」もできるようになった
最近までは、Kyash(キャッシュ)で発行できるVisaカードは、リアル・バーチャル問わず3Dセキュア(本人認証サービス)未対応のため、支払い元となるクレジットカードの登録に3Dセキュア対応が必須とされるスマホ決済サービスにはKyash(キャッシュ)を登録できませんでしたが、2020年11月17日から可能になりました!
詳しい内容はこの記事から↓

新Kyash(キャッシュ)カードはセキュリティも強化
今までも、自動チャージ設定は専用のアプリから設定できましたが、機能の増加に伴いアプリの項目も増えています。公式ホームページによると以下の設定が可能です。
● 1日の利用限度額の設定、月間の利用限度額の設定
● 海外利用のオン・オフ設定
● オンライン利用のオン・オフ設定
● カードロック機能
また、Kyash Card Lite(旧リアルカード)にはなかった、クレジットカードの国際的なセキュリティ基準「PCI DSS」があります。国内外でより安心して使えるプリペイドカードになります。
新Kyash(キャッシュ)カードに切り替える目安は?
Kyash Card Lite(旧リアルカード)とKyash Card(新リアルカード)の特徴を説明しましたが、Kyash Card(新リアルカード)はどんな人にメリットがあるのでしょうか?
シミュレーションをしてみましょう!以下の3パターンが考えられます。
①Kyash Card(新リアルカード)を新規発行 or 既存カードから切替
②Kyash Card Lite(旧リアルカード)を利用し続ける
③新規にKyash Card Lite(旧リアルカード)を発行する
計算上、Kyash Card(新リアルカード)に切り替えるべきかは、利用額が累計18万円以上になった時点です。累計18万円を超えると、Kyash Card Lite(旧リアルカード)で受け取れる還元額よりも、Kyash Card(新リアルカード)で受け取る還元額が高くなります。累計なので月2万円利用でも9カ月、月3万円なら半年です。カード自体の有効期限が5年なのでそれまでにいくら使えるのか、さらに還元対象となる決済金額は月12万円までなので、12万円を超えた分はポイントがもらえないとか計算してみましょう。
まだまだ続くよ改悪よ【他社の改悪一覧】
Kyashリアルカードに限らず、他社のキャッシュレス決済も改悪ばかりです。最近では、ヤフーカードの「nanacoチャージ」「PayPay決済」「PayPay残高チャージ」のポイント還元がなくなりました。nanacoは無くなってもいいですが、PayPayのためにYahoo!カードを発行した人にとっては「はぁ~???」ですよね。同じ系列会社でもこんな感じなので、今後も改悪は進んでいきそうな予感です。
まとめ
利便性という面では、従来のKyash Cardからグレードアップしたといえます。(゜Д゜)
今回の改正でなんとなくスッキリしないのが、この短期間で何回改正するんだ!というところです。ぶっちゃけ、そこらへんが信用できず「う~ん」という感じです。
資金難なの?長く続かないの?となってしまうんですよねー。Yahoo!カードもPayPay連携ポイントなくなって、セブンペイですら1カ月という信用ブチ壊すくらいですからね…。いつまで続くの?と不安です。クレジットカードからのチャージでポイント二重取りができなくなったらアウトですね。
でもよくよく考えると月の限度額が100万円になったところで、ポイント還元は月12万円分までならあんまり意味がないのかなー?という印象ですが、皆さんはどうでしょうか?ポイント還元関係ないなら無料のクレジットカードでよくない?と思いますが、スタート時になんらかキャンペーンはやるかもしれないので、それを待ってから検討してもいいかな?という感じです。
※スマホの方は横に倒すと全画面表示されます。
【改良ポイント】 | 【改悪ポイント】 |
● ICチップが搭載 3Dセキュアに対応 ● Visaタッチ対応で決済はカードをかざすだけ ● モバイル非接触決済も利用OK ● 海外の実店舗での利用OK ● オンライン決済機能搭載 ● アプリを連動で明細管理が手軽 ● ポイント還元はリアルタイムで反映 ● 割り勘&送金機能も搭載 |
● カード有料化(しかも高い) ● 新カードに変えないなら還元率半減 |

