
2021年11月30日から登場した「PayPay(ペイペイ)カード」ですが、ヤフーカードから強制的に「PayPay(ペイペイ)カード」に交換されるのでその詳細をチェックしておきましょう。
- PayPayカードのスペック
- ヤフーカードとPayPayカードの違い
- PayPayカードのポイント還元率と貯まるポイント
- PayPayカードから「PayPay」へのチャージや連携でのポイント還元
- PayPayカードは電子マネーに代わりにタッチ決済が追加
- PayPayカードの年会費は永年無料
- PayPayカードは国際ブランドは3つの種類から選べる
- PayPayカードの家族カードやETCカードなし
- PayPayカードはショッピング保険がなくなった!
- PayPayカードは国内旅行傷害保険は付帯
- PayPayカードの締日と引落日
- PayPayカードのカード番号などはアプリで確認
- PayPayカードならヤフショとロハコで3%のポイントが貯まる
- PayPayカードの支払方法と手数料
- PayPayカードはApple Payを準備中
- PayPayカードはPayPayに唯一チャージできる
- PayPayカードの審査難易度
- PayPayカードのキャッシングサービス
- PayPayカードのメリット・デメリットまとめ
- まとめ
PayPayカードのスペック
PayPayカードのスペックは下記のとおりです。
※表は横にスライドできます。
PayPayカードのスペック | |||||
券名 | PayPayカード | ||||
公式サイト | www.paypay-card.co.jp | ||||
発行会社 | PayPayカード株式会社 | ||||
国際 ブランド |
MASTER CARD |
〇 | ポイント | 還元率 | 0.5%~1.0% |
VISA | 〇 | 種類 | PayPay ボーナス |
||
JCB | 〇 | 有効期限 | 12カ月 | ||
追加カード | ― | 交換可能 | ― | ||
追加 カード |
ETC | ― | 電子マネー | Quickpay | ― |
家族 | ― | iD | ― | ||
付帯 保険 |
国内旅行傷害 | 〇 | スマホ決済 | Applepay | 準備中 |
海外旅行傷害 | ― | Googlepay | ― | ||
ショッピング | ― | その他 | ― | ||
入会資格 | 年齢 | 18歳以上 | 支払日 | 締日 | 末日 |
学生 | 〇 | 引落 | 27日 |
ヤフーカードとPayPayカードの違い
ヤフーカードからPayPayペイペイカードに切替になる、ということでどんな内容なのかをチェックしておきましょう。
ヤフーカード | PayPayカード | |
ポイント還元率 | 1%~ | 1%~ |
貯まるポイント | PayPayボーナス | Tポイント 2022年4月から PayPayボーナスに変更 |
PayPayでの カード決済 |
1%上乗せ (キャンペーン終了日未定) ※2022年3月24日現在 |
還元なし |
Yahoo!ショッピング LOHACO特典 |
3.0% Tポイント1% + PayPayボーナス2% |
3.0% Tポイント2% + PayPayボーナス1% |
マイル還元率 | 交換不可 | 0.5%~ |
家族カード |
発行不可 | 無料 |
ショッピング ガード保険 |
なし | 年間100万円 |
ETCカード | 発行不可 | 発行手数料:無料 年会費:550円 |
搭載電子マネー | なし | QUICPay |
タッチ決済 | 対応 | 非対応 |
カード情報 | アプリで確認 | カード券面に記載 |
発行期間 | 約1週間 デジタル発行は最短即日 |
最短1週間 |
では、早速詳しく内容を確認しておきましょう。
PayPayカードのポイント還元率と貯まるポイント
ヤフーカードからPayPayペイペイカードに変更になってもポイントの還元率は1%のままです。100円につき1%貯まります。ヤフーカードの場合はTポイントが貯まりましたが、PayPayペイペイカードの場合はPayPayボーナスが貯まります。(PayPayボーナスは出金・譲渡ができないポイントです)
【要注意】ポイント付与は都度決済で計算される
PayPayカードは100円の利用ごとにポイントが貯まる高還元率クレジットカードですが、注意点は、ポイント付与は月間の合計利用金額に対してではなく支払いごとである…という点です。
わかりやすく表にするとこんな感じです。
一般的なクレジットカードは月の総額に対して1%のポイント還元がありますが、PayPayカードは決済ごとで1%のポイント還元になるので、上記の場合は5ポイントの差が出ます。使う回数によってはこの差が大きくなる可能性があるので注意しましょう。
極端な話、99円の決済を1万回して99万円りようしても獲得数は0ポイントとなります。
PayPayカードから「PayPay」へのチャージや連携でのポイント還元
2020年2月からヤフーカードから
- PayPay残高チャージ
- ヤフーカード連携決済
でのカード利用ポイントは付与されなくなりました。
これはPayPayペイペイカードに変更になっても変わりません。
ヤフーカード | PayPayカード | |
チャージ | 0% | 0% |
カード連携決済 | 0% | 0% |
PayPay絡みでのでカード利用ポイントは貯まらないままですが、2022年3月現在ではキャンペーンにてポイント還元がされています。
ポイント還元率 | 終了日 | |
キャンペーン① | 1%還元/最大2,500P (利用25万円分まで) |
未定 (2カ月前までに告知) |
キャンペーン② | 1.5%還元/3,750P (利用25万円分まで) |
2022年3月31日 |
キャンペーン終了時はヤフーカードと同じく0%に変更になるでしょう。(予想)
PayPayカードは電子マネーに代わりにタッチ決済が追加
ヤフーカードには電子マネーのQuickpay(クイックペイ)が付いていましたが、PayPayカードでは使えなくなりました。その代わりタッチ決済機能が追加されました。
ん---微妙…。スマホだけで決済したいのにカードを持ち歩く…。
この点では個人的にはマイナス評価ですね。
Applepay(アップルペイ)には順次対応中みたいな記載がありましたのでさっさと対応して欲しいかぎりです。(海外では便利かな?)
PayPayカードの年会費は永年無料
どちらのカードも、入会金・年会費は永年無料のままなので持っていて損はないです。
PayPayカードは国際ブランドは3つの種類から選べる
PayPayペイペイカードの国際ブランドは、Visa、Mastercard、JCBの3ブランドから選べます。海外でもで使える加盟店が多いのはVisa、Mastercardです。他のクレジットカードについていないブランドを選んだほうが便利ですね。
PayPayカードの家族カードやETCカードなし
ヤフーカードでは、家族カードを年会費無料で作れましたが、PayPayペイペイカードでは2022年3月現在は家族カードの発行はできません。ヤフーカードでは、ETCカードが年会費550円(最大5枚)まで作れましたが、PayPayペイペイカードでは2022年3月現在はETCカードの発行はできません。
公式サイトでは準備でき次第みたいな表現があるのでもしかしたら後々サービスが始まるかもしれません。
PayPayカードはショッピング保険がなくなった!
これはデメリット!ヤフーカードの場合は100万円までのショッピング保険がついていましたがPayPayカードにはショッピング保険がなくなりました…(*´Д`)
ほぼほぼ買い物用がメインのクレジットカードなんだから旅行保険よりショッピング保険を付けてほしいな…(*´Д`)
PayPayカードは国内旅行傷害保険は付帯
PayPayカードは、ヤフーカードのときと同じで海外旅行保険は非対応。国内旅行の保険のみです。旅行料金をPayPayカードで支払いした場合にかぎります。
PayPayカードの締日と引落日
PayPayペイペイカードの毎月の締め日は「月末締め」、引落日は「翌月27日払い」です。支払日が土日祝の場合は翌営業日です。これはヤフーカードのときと同じですね。
PayPayカードのカード番号などはアプリで確認
PayPayカードの券面にはカード番号の記載がありません。カード番号や取引履歴などはアプリで確認することになります。カード番号がないことによりセキュリティが強化されたということです。
あのボコボコがないだけでもうれしいなぁ~(*”▽”)
PayPayカードならヤフショとロハコで3%のポイントが貯まる

PayPayカードをYahoo! ショッピングとLOHACOで使うとポイント100円につき3%のポイントが貯まります。ポイントの内訳は以下です。
PayPayカードはYahoo! ショッピングとLOHACOのヘビーユーザーにはお得なカードです。PayPayボーナスの有効期限はないのでたっぷり貯めてから使うこともできます。
PayPayカードの支払方法と手数料
PayPayカードで決済した場合の支払方法と手数料はどうでしょうか。以下の通り大まかに分けて4種類になります。
1回払い・2回払い(手数料無料)
PayPayカードの「一括払い」と「当月と翌月・2回払い」は、キャッシングと違って金利や手数料はかかりません。一括払いは、当月末日締の利用金額を、翌月27日に支払、2回払いの場合は、翌月27日と翌々月27日の2回に分けて支払います。決済額が1万円でも100万円でも、1回か2回を選んでおけば手数料は0円のままです。分割払いやリボ払いの場合は、例外なく金利手数料が必要になります。
リボ払い(実質年率18.0%)
月々の支払コースを決めて、毎月一定額を支払う方法をリボ払いと言います。毎月のお支払い金額は、各カードに設定されているリボお支払いコースの元金と、前月末のリボルビング残高に手数料率を乗じた金額となります。支払金額は、カード会員サービスメニューで確認できます。 リボお支払いコースを入会時に指定されていない場合や10,000円未満に設定されている人は、月末のリボルビング残高が200,000円を超えると、リボお支払いコースの最小お支払い金額は、自動的に10,000円になります。
ボーナス払い(1回目:手数料無料/2回目:実質年率13.89%)
PayPayカードのボーナス払いは、夏か冬のボーナス時に、1回or2回で支払う方法です。決済時に「ボーナス1回払い・2回払い」のどちらかを指定できます。
※ボーナス利用可能枠を超えて決済した場合、指定した支払い回数は自動的に1回払いに切り替わります。その場合の2回目分の手数料は請求なし。
分割払い
分割払いは、希望の回数で支払う方法です。指定できる回数は、1、2、3、4、5、6、10、12、15、18、20、24回です。分割払いの手数料は、3回払いで実質年率12.19%〜14.60%の間で推移します。
PayPayカードはApple Payを準備中
ヤフーカードの場合は、QUICPay(クイックペイ)に登録できましたが、PayPayカードではQUICPay(クイックペイ)のiD(アイディ)も登録できません。Apple Pay(アップルペイ)にヤフーカードを指定できましたが、PayPayカードはApple Pay(アップルペイ)に現在(2022年3月)は登録できません。公式HPでは準備中らしいので早く登録できるようにして欲しいですね。
PayPayカードはPayPayに唯一チャージできる
ヤフーカードとPayPayカードは唯一スマホ決済「PayPay(ペイペイ)」にチャージすることが可能です。他社クレジットカードは支払い方法として登録はできますが、チャージ自体はできません。さらに、他社クレジットカードはVisaかMastercardだけですが、Paypayカードの場合はJCBでもOKです。こちらも改悪によりチャージしようがPayPayカードを連携してカード決済しようがカード利用ポイントはありません。
不定期でキャンペーンは開催されるのでその際にMAXまでチャージするのが賢いやり方かもしれません。
PayPayカードの審査難易度

PayPayカードの審査レベルは、比較的通りやすいほうだと思います。PayPayカードの申込条件は、18歳以上で安定した継続的な収入があることです。高校生は不可。細かい審査条件はあるため、申込み条件はクリアしていても審査に落ちる場合があります。
- 年収が極端に低い
- 30代以上でクレジットヒストリーが全くない
- 信用情報に何らかの傷がある
- 他社カードで年収3分の1以上の借入残高がある
上記の現状の場合、審査の通過は難しいかもしれません。
PayPayカードの審査は、運営会社が流通系なので信販系の審査より通りやすいです。「安定した収入」という条件だと、パートやアルバイトは微妙ですが配偶者に収入があれば申込みが可能なので、間口は他と比べて広めのハズです。
今はPayPayカードの普及したい時期なのでよっぽどのことがない限りは通りやすい時期かもしれません。
PayPayカードのキャッシングサービス
PayPayカードはショッピングだけでなく、キャッシング機能が付いています。キャッシングとは、目的のない用途・自由なお金として借入できるサービスです。
PayPayカードの金利
PayPayカードのキャッシング枠は、審査次第で人によります。
クレヒスはキレイで他社の借入がない普通のサラリーマンなら100万円くらいが普通でしょう。(50万円以上の借入の場合は源泉徴収などの収入証明書の提出が必要です)
利用限度額 | 金利(%) |
100万円未満 | 18 |
100~150万円未満 | 15 |
150~200万円未満 | 12 |
200~250万円未満 | 10 |
250~300万円未満 | 8 |
300~400万円未満 | 6.5 |
400~500万円未満 | 6 |
500~600万円未満 | 5.5 |
600~700万円未満 | 5 |
700~800万円未満 | 4 |
800~900万円未満 | 3.5 |
900~1,000万円未満 | 3 |
1,000万円 | 1.59 |
キャッシングの実質年率は上記の通り、遅延損害金は実質年率20%で、他のクレジットカードと変わりません。全国の銀行・コンビニなどのATMでキャッシングが可能、WEBやアプリからも申し込めます。ネットキャッシングは24時間申込み可能で、審査が通れば銀行口座に振り込んでくれます。
PayPayカードのキャッシングの限度額の増枠
PayPayカードのキャッシングの限度額の増枠は、公式サイト内の「ご利用可能枠の増枠」ページからできます。審査を通過するとメールで結果が通知され、増額処理が完了します。
増枠申請できない人の基準は公式の記載では以下の通りです。
- 入会後6カ月以内
- 現在設定されている利用可能枠が上限枠に達している方
- 年収証明書が未提出
(年収証明書の提出後に増枠申請可能となる) - 前年度ご本人様税込み年収が0万円
審査は、新規カードを作るよりも厳しめなので、新規にのときより収入が減少していたり、支払いを延滞遅していたりすると、審査が通らない場合も十分あります。また、「前年度ご本人様税込み年収」で、もともと入力していた年収よりもかなり少ない数字に変更すると、審査に通らない可能性が大きくなります。
PayPayカードのキャッシングの返済方法
PayPayカードのキャッシングの返済方法は、3通りあります。
- 標準コース(A)
- 標準コース(B)
- ゆとりコース
標準コース(A)
ゆとりコースよりも返済額が多めに設定、毎月の負担は大きくなる分、早めに返済ができます。
約定返済日前日の 最終借入残高 |
約定返済額 (元本+利息合計) |
10万円以下 | 3,000円 |
10万円超30万円以下 | 6,000円 |
30万円超50万円以下 | 10,000円 |
50万円超80万円以下 | 15,000円 |
80万円超100万円以下 | 20,000円 |
100万円超150万円以下 | 25,000円 |
150万円超200万円以下 | 30,000円 |
200万円超250万円以下 | 35,000円 |
250万円超300万円以下 | 40,000円 |
300万円超400万円以下 | 45,000円 |
400万円超500万円以下 | 50,000円 |
500万円超600万円以下 | 55,000円 |
600万円超700万円以下 | 60,000円 |
700万円超800万円以下 | 70,000円 |
800万円超900万円以下 | 75,000円 |
900万円超1,000万円以下 | 80,000円 |
標準コース(B)
返済額が最も多めに設定されており、毎月の負担は最も大きくなる分、短期間で返済ができます。
約定返済日前日の 最終借入残高 |
約定返済額 (元本+利息合計) |
50万円以下 | 10,000円 |
50万円超100万円以下 | 20,000円 |
100万円超200万円以下 | 30,000円 |
200万円超300万円以下 | 50,000円 |
300万円超400万円以下 | 60,000円 |
400万円超500万円以下 | 70,000円 |
500万円超600万円以下 | 80,000円 |
600万円超700万円以下 | 90,000円 |
700万円超800万円以下 | 100,000円 |
800万円超900万円以下 | 110,000円 |
900万円超1,000万円以下 | 120,000円 |
ゆとりコース
返済額が最も少なめに設定されており、毎月の負担が小さく、ゆとりをもった返済ができます。
約定返済日前日の 最終借入残高 |
約定返済額 (元本+利息合計) |
3万円以下 | 1,000円 |
3万円超10万円以下 | 2,000円 |
10万円超20万円以下 | 3,500円 |
20万円超 | 約定返済日前日の最終借入残高が10万円増えるごと1,500円を追加 |
PayPayカードのメリット・デメリットまとめ
PayPayカードの内容を説明してきましたが、一旦メリット・デメリットをまとめてみましょう。
メリット
- 年会費は永年無料
- ポイント高還元率1%
- Yahoo! ショッピングでさらに高還元
- PayPayボーナスで還元されて有効期限がない
- 2回払い手数料無料
- タッチ決済OK
デメリット
- 家族カード・ETCカードがない
- ポイント付与は都度決済で計算される
- PayPayチャージP&支払Pがない
- ショッピング保険なし
まとめ
ヤフーカードからPayPayカードに切り替わるという事で気になる内容をチェックしてきましたがいかがでしたでしょうか?ポイント還元率は1%のままで付与ポイントがPayPayポイントがボーナスに変わるだけでもわりとメリットかな?という感じですが、スマホ決済がメインになってきているので個人的には電子マネーが使えないのは「この時代になんてこった!」という意見ですが、「PayPay」を普及させたい側となれば不要ですよね…。
とはいえ「ヤフーカードのままでいい!」と言ったところで強制的に4月ごろから新しくPayPayカードが届くことになるので内容はちゃんと確認しておきましょうね。

